鼻呼吸と口呼吸
鼻呼吸は口呼吸よりも肺の隅々まで、空気がいきわたります。
肺の中でガス交換が行われる肺胞というブドウの房のような形をした器官に空気がたどりつくまでに左右に分かれた気管支という管を約23回分岐していかなくてはなりません。
それらの気管支は左右同じ太さではなく異なった太さになっています。吸気の際にこれらの気管支に急速に空気が入り込むと太い気管支に空気が流れやすくなり、一方の細い気管支に空気が流れにくくなる現象が発生します。一方、空気の流れるスピードが緩くなれば太い気管支にも細い気管支にも効率よく空気が分岐していきます。
口呼吸より鼻呼吸の方が通る管の長さが長く、抵抗を感じるわけですが、その分だけ空気の流入スピードが遅くなっています。鼻呼吸により空気の流入スピードが遅くなることにより細い気管支にも空気が流れやすくなるために、鼻呼吸の方が肺の隅々まで、空気をいきわたらせることができるわけです。
呼気の時も同じですね。早く呼気をすると同様に太い気管支からのガスが吐き出されやすく細い気管支のガスは十分に吐き出されず二酸化炭素を多く含んだガスが肺胞に取り残された形になりやすくなりますね。だから呼気もゆっくり吐き出すと、肺の隅々のガスを吐き出すことができるわけですね。
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